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知恵の輪」の日

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日本記念日協会に登録の今日・9月9日の記念日に「知恵の輪」の日があった。
由緒を見ると、知恵の輪を知らない人が知恵の輪と出会い、知恵の輪を楽しんだことのある人が知恵の輪の思い出を蘇らせるなど、知恵の輪の魅力を知るきっかけの日にと、岐阜県在住でオリジナルな知恵の輪を手作り販売する愛好家が制定(*1)。日付は最も易しい知恵の輪のひとつに9の形の二つを組み合わせた知恵の輪があることと、難しいことで知られている知恵の輪に「九連環」というのがあることから。・・・とあった。
知恵の輪は、英語では、 puzzle ringと言われるそうだが、パズルの一種で、基本的には、簡単に外すことができない一組(2つ以上)の部品を、繋げたり外したりする遊びである。私などが子供のころに流行っていたものは、このタイプで、部品には金属が使用され、大抵のものは、特定の外し方によって簡単に外すことができるが、手順が複雑なために外し方を知っていても、外すまでに時間が掛かるものも存在する。
私も子供頃ずいぶんやったものだが以来長い間したことがないが、最近また流行っているのだろうか?
日本で「九連環」と呼ばれているものは、その名が表す通り中国で生まれた知恵の輪で、「チャイニーズリング」(Chinese ring)と言われるもので、一つながりになった輪から別の一本の輪を外すのが目的。解答の動きは規則的だ。
「九連環」という名前が通用していることから、輪が9個のものが最も多いが、5個のものや、11個や13個のもの、さらにもっと多いものも存在するそうだ。
チャイニーズリングは、もっとも古い種類の知恵の輪と考えられており、前漢の時代に編纂された『戦国策』には、以下のように、「昭王斉国に玉連環を贈った」という記述が出てくる(*2、また、*3:「斉の歴史」の“王建、秦に降伏す”を参照)。
『戦国策』
秦始皇嘗使使者遺君王后玉連環,曰:「齊多知,而解此環不?」
君王后以示群臣,群臣不知解。
君王后引椎椎破之,謝秦使,曰:「謹以解矣。」

確証はないがここに出てくる「玉連環」が、「九連環」と同種のものであるといわれているよ.うだ。一方では九連環は、「諸葛亮(字:孔明)が、妻の無聊を慰めるために考案した」という伝説もある(Wikipedia)・・・そうだが、どうもこちらの方のは、文献にはなく単なる民間伝承のような気がする。また、昭王が斉国に送った玉連環は字のごとく、玉製の知恵の輪で、斉国には誰も解くことのできる者がおらず、斉王建の母である君王后はこれを打ち砕いたという。 このときの玉連環はこんなものではないか・・と思われるものが故宮博物院に保管されているようだ(*2で写真参照)。
また、文学的には、中国の清朝中期乾隆帝の時代(18世紀中頃)に書かれた長篇白話小説の『紅楼夢』(中国四大名著の一つ)に、ヒ、ロインの林黛玉が九連環を解く記述があるらしい(*2、*4参照)が、中国の連続テレビ劇には、林黛玉が「九連環」をしている場面が登場している。
以下その動画を参照。
紅楼夢03刘姥姥一进荣国府- YouTube
西洋では、イタリアの数学者カルダーノ( Gerolamo Cardano)が1550年に書いた本の中でチャイニーズリングを論じているというから、相当古くからあったことは確かだろう。なお、イタリアではチャイニーズリングを「カルダノの輪」と呼んでいるそうだが、「カルダノの輪」と中国のものとの関係性はよくわからない。
チャイニーズリングは、錠前の一種として、財布の留め金に用いられたという。
杉田玄白が、文化12年(1815年)に著した『蘭学事始』(上下2編)の一文に、平賀源内らがカピタン(オランダ商館長)に会ったとき、知恵の輪付の金袋を出され、他の者らは皆てこずるが、源内は解いてみせたという話が載っている(*5:「蘭学事始」の上の巻参照)。

*5:『蘭学事始』上の巻(原文)より
何れの年なりしか、右にいふカランスといへるカピタン≪商館長≫参向の時なりしが、ある日、かの客屋に人集まり酒宴ありし時、源内もその座に列なりありしに、カランス戯れに一つの金袋を出し、この口試みに明け給ふべし。あけたる人に参らすべしといへり。その口は知恵の輪にしたるものなり。座客次第に伝へさまざま工夫すれども、誰も開き兼ねたり。遂に末座の源内に至れり。源内これを手に取り暫く考へ居しが、たちまち口を開き出せり。座客はいふに及ばず、カランスもその才の敏捷なるに感じ、ただちにその袋を源内に与へたり。

知恵の輪には、この他、アメリカのパズル作家サム・ロイド(Sam Loyd)の作品で、「ボタンホール」というものがあり、これは、先端に輪になった紐がついた棒で、この紐の部分を相手の衣服のボタンの穴につけて外させるものらしい。英語の“buttonhole”という単語に「他人の興味を引く」という意味があるのは、このパズルが由来とされているそうだ。
また、「キャストパズル」といわれるものは、鋳造によって作られた金属製の知恵の輪で、元々は19世紀にイギリスで作られた物だだそうだが、現在、多くの復刻版や新作が日本のパズル作家芦ヶ原伸之監修の元ハナヤマ(*6参照)より発売されている。従来の知恵の輪がおもちゃ屋でしか販売されなかったのに対し、書店やコンビニエンスストアなどでも販売された。
知恵の輪が今、若い人の間でどれほど流行っているのかは知らないが、ネットで見ると老人ホームグループホームなどでも利用され人気らしい。
知恵の輪には種類も多く、外すのではなく、部品同士を特定の形にもってゆくことを目的とするもの、また、大抵のものは、特定の外し方によって簡単に外すことができるが、手順が複雑なために外し方を知っていても、外すまでに時間が掛かるものも存在する。
外す方法を探すために試行錯誤する過程を楽しむ。また、外した後には元の形に戻すことも楽しみの一つとなるなど、楽しみ方はいろいろあるようだ。長いことしていないが、高いものでもないので、また、簡単なセット物でも買ってボケ防止の一環として楽しもうかな~。
大人気知恵の輪 | toys-games.mechakaitai.com

日本では少子高齢化の中、総人口が減少するなかで、高齢化率は上昇し、いわゆる「団塊の世代」(昭和22(1947)~24(1949)年に生まれた人)が65歳以上となる2015(平成27)年、つまり、今年には国民の4人に1人が65歳以上という高齢化社会に突入した。その中で65歳から74歳までの前期高齢者の比率と、75歳以上の後期高齢者(後期高齢者医療制度対象者)の絶対数がまもなく(2020年頃)入れ替わる更なる「超高齢社会」に入るが、一方、日本の総人口は、2050(平成62)年には1億人を、2060(平成72)年には9,000万人を割り込むことが予想されている。そして、このとき(2060年)には、、高齢化率は39.9%に達し、2.5人に1 人が65歳以上。内、75歳以上人口が総人口の26.9%となり、4 人に1 人が75歳以上の社会となる(以下参照)。
第1節 高齢化の状況(PDF形式:367KB)
このような高齢化率の増加に伴い、介護を必要とする「要介護高齢者」の数も増加し、国としては、そういった人たちのケアを今後いかに担っていくかが社会問題になっている。。
また、そのような中、高齢者当人にとっては、これからの余生を如何に健康で送れるかその生活のあり方が課題であり、中でも多くの老人にとっては、何時ボケる(痴呆。認知症)かも知れない・・・のが、一番の心配ごととなっているのではないだろうか。
は常に衰えていく器官なのだそうだが、その速度はストレスや生活習慣(生活習慣病.参照)などで大きく変化するのだとか・・・。
高齢になるとボケが起こりやすくなるのもこのためだと考えられ、そのため、脳を鍛え活性化させ、衰えを予防することが大切だという。参考✻7には、その予防法がいろいろと書かれている。
後期高齢者の仲間入りをした私の場合、健康管理については、特別にたいそうなことはしていないが、食生活面では、一応かかりつけの医師より注意されていることには注意しているが、余り、栄養的なことより、おいしく食べることを優先しているので、あとは家人任せで、食べ過ぎ、飲みすぎだけは注意をしている。
身体的な面では早朝のウオーキング(約一時間)やラジオ体操(また、テレビ体操)、それに血圧の管理くらいしかしていないが、ボケ防止に、旧式のテレビゲームで、パズルゲーム(簡単なアクションパズル含む)をよくしている。
これらゲーム機やソフトの購入は、現役の最後に5年間ほど九州の関係会社へ出向したが、その際家人が同伴したので、知らない土地で出張の多い私がいないときなどさみしかろうと、簡単なパソコンのゲームソフトを買ってやったのが始まりである。そのうち 骨とう品などに興味のある私は神社などの市へ出かけると任天堂のファミコンやゲームボーイ、セガのゲーム機や使用して厭いたゲーム機やソフトをまるでただのような安い値段で子供たちが親の横で処分していた。まだ、中古ソフトの専門店などがやっとでき始めた時だったので、これらの専門店もまだ少なかったことから、このような市で処分していたのだ。
ソフトなど100円や200円といったただみたいな値段で処分していたので、これでいいのと聞くと親ももう必要ないからいくらでもいいのですというのでそれらを買い漁っておいた。だから、初期の、任天堂や、セガ、プレステなどの各種ソフト、それもパズル系のものは息子があきれ返るほどの数を持っている。
孫が小さいときなどは孫が家に来ると一緒にしていたが、今では、家人と対戦をしたりして楽しんでいる。しかし、買った当初は若かったのだとつくづく感じさせられる。当時はクリアーできたものも、今では、クリアーできないものが多くなった。目に見えての衰えは感じなくても、いつの間にか判断力も反射神経も知らないうちにすごく衰えていることを痛感させられる。
それと、現役を退いたときから始めたホームページの作成、それに続いて始めたこのブログの更新。もう長い年数が経つので、このブログも何をテーマーに書くか。テーマー探しに苦労している。私が、なんでも知っているわけではないので、家にある蔵書や図書館の本、また、ネットのWikipedia他を参考にしながら書いているのだだが・・・。老化した脳で書くには結構大変だ。今は、少々負担になりかけているので、そろそろ止めようかと思ったりもするのだが、息子からはボケ防止で続けるように言われているので、今しばらくはそういった意味でやってみようと続けているが・・・。それと、最近はわずかばかりのお金で、株価の安い株式への少額投資をしている。昨年のまだ株式が比較的安いころに勝っているのでその後の値上がりで結構儲かっている。今中国経済の不透明さが影響し、株価は急落しているが、昨年大きく設けているのでそんな依存をすることはないだろう。しかし、わずかな金額の投資でも、経済の動向や毎日の株価の変動は気になるもので、これも結構脳を刺激してくれている。
ネット検索していると以下のようなサイトがあった。
ボケ防止 記憶力の低下にはこれが効く! - NAVER まとめ
とにかく、なんでもよいから、いろいろと脳を刺激しておかないと・・・。

ところで、知恵の輪の「知恵」だが・・・?
今のような高学歴化した時代、昔に比べれは知識をもった人は多い。
「知識」とは簡単に言えば、ある事柄について知っていること。また、その内容をいうが、「知恵」があるかどうかは別の問題だろう。
「知恵(慧)」は、物事をありのままに把握し、真理を見極める認識力。言い換えれば、ものごとの理を悟り、適切に処理する能力をいう。
孟子は書物としての『孟子』公孫丑上6(*8:黙 斎を語るー朱子学の基本となる書の孟子公孫丑章上―6参照)に、「性善説」の根本思想を含めた四っの心(四端の心)についての記述がある。
「惻隱の心は、仁の端なり。羞惡の心は、義の端なり。辭讓の心は、禮の端なり。是非の心は、智の端なり。」
ちなみに「端」とは、兆し、はしり、あるいは萌芽を意味する。心の作用には「四端」といって、以下の4つの要因があるとしている。
1,惻隠…他者の苦境を見過ごせない「忍びざる心」(憐れみの心)
2.羞悪…不正を羞恥する心
3.辞譲…謙譲の心
4.是非…善悪を分別する心
修養することによってこれらを拡充し、1、が、「」の「仁」につながり、2が「義」に、3が「礼」に、4が、「智」につながるとしている。つまり、このように自然の心の延長線上にのすべてがあり、決して無理に押しつけられたり、後から教育されたものではないと主張している。
ここで、他のことは別として、知は上記に記した通り、「是非の心」 としており、この「是非の心」というのは、よい悪いを正しく見分けることのできる心、のことを言っている。
知恵と知識の関係については、様々な考え方があるが、知識を沢山持っていても、知恵を著しく欠いている人もいる、また、知識はさほど多くなくても、立派に知恵を持っている人もいる、などとも言われる。
ビジネスにおいて、専門知識は不可欠である。その「知識」は、書物やテキストから、また、企業のマニュアルなどからも得られる。またいろいろな講座を受けたり、他の人との情報交換、あるいはネットで検索して、そこから取得できる情報も「知識」と言えるだろう。このような知識を蓄えることも大切だが、それはあくまでデータベースでしかありえない。知識を売り物にしているクイズ芸人などはいざ知らず、普通では、「知識」をいくら豊富に持っていても、それだけで役に立つとは言い切れず、大事なのはそれをいかに生かすかということになる。
「知識」を生かすにはどうすれば良いか? 「百聞は一見に如かず」(*9)のことわざもあるように、それは、あくまで「知識」に過ぎず、一度でも実際に自分の目で見て体験することには及ばない。知っていることと、実際に経験したこととでは大きな違いがある。つまり、「知識」はその人の経験を通して初めて「知恵」に変わり、自分の能力として身に付けることができるのである。
「知恵」とは、経験を通し「知識」を応用して自分自身で考え、新たなアイデアや価値を付け加えて実践に役立てる能力だともいえる。最近はいろいろとノウハウものが増えている。
安易にノウハウものに頼っていては、「知恵」はつかないだろう。
『知恵の輪』の解き方などのノウハウものもYouTubeその多いろいろと出てはいるが、できれば、そのようなものに頼らず、自分で解くことを楽しみ、どうしてもできないときに、そのようなノウハウものを参考にするとよいだろう。
先に紹介したキャストパズルのホームページを見ると、販売した商品パッケージの中に解答図を入れてないそうだ。パズルを解く"楽しみ"と"苦しみ"を充分に味わってもらうため。ぜひ、自力で解答を見つけていただき、本当の"感動"を味わってください。。。。とある。
もし、それでも「どうしても解き方がわからない」という方のために解答図を用意しているので申し込めば解答図を送ってもらえるそうっだ。これはいいやり方だと思う。(ここ参照)
偉そうに、こんなことを書いている私なども、YouTubeなどでその解き方などをもう見てしまった。でも、年だな~。見ているだけではよくわからない。早速買って、やってみよう。

【知恵の輪】解き方≪動画) - YouTube

参考:
*1:知恵の輪の日
http://www.geocities.jp/kumikugi/
*2:九連環| 中國古代益智遊戲 - Classical Chinese Puzzles
http://chinesepuzzles.org/hk/nine-linked-rings/
*3:斉の歴史
http://www.sun-inet.or.jp/~satoshin/chunqiu/sei/seilist.htm
*4:紅楼夢に九連環 - Yahoo!ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/kumikugi/34813765.html
*5:蘭学事始現代語訳+原文
http://book.geocities.jp/kunio_suwa/rangaku.pdf#search='%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9+%E6%BA%90%E5%86%85+%E8%98%AD%E5%AD%A6%E4%BA%8B%E5%A7%8B'
*6:キャストパズル | 株式会社ハナヤマ
http://www.hanayamatoys.co.jp/product/category/puzzle/cast.html
*7:認知症予防・ボケ防止サイト 老年若脳
http://magald.com/
*8:黙 斎を語るー朱子学の基本となる書
http://mokusai-web.com/shushigakukihonsho/shushigakukihonsho.html
*9:百聞は一見にしかず - 故事ことわざ辞典
http://kotowaza-allguide.com/hi/hyakubunwaikken.html
古今名言集~座右の銘にすべき言葉~
http://www.kokin.rr-livelife.net/
故事百選
http://www.iec.co.jp/kojijyukugo/index.php

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