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LG21の日(ヨーグルト)

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日本記念日協会の今日・2月1日の記念日に、「LG21の日」があった。
由来を見ると、”明治乳業株式会社が発売しているLG21乳酸菌(正式名称・lactobacillus Gasseri OLL2716株)を使用したヨーグルト「明治プロビオヨーグルトLG21」のPRを目的とした日。日付は「LG21」にちなんで2と1から。”・・・とあった。
記念日と言っても最近多くなってきた企業の製品PR用の記念日のひとつだから、そんなことには、余り関心はないのだが、先週の月曜日(1月23日)、いつも見ているNHKの朝ドラ「カーネーション」のあと番組・NHKの あさイチ(※1)で、“新発見続々 すごいぞ!ヨーグルトの力”のタイトルで、ヨーグルトの効用の話をしていたのを見て、改めて、ヨーグルトに興味を持ち、書いてみようかと思った次第。
このブログでは、「LG21」のことは、直接的に書いていないので、この製品「明治プロビオヨーグルトLG21」のことに興味があるなら、以下参考に記載の同社HP(※2参照)を見られると良い。
先ず、Wikipedia他、検索で得た情報を元に、ヨーグルトの基礎的なことに触れていこう。
ヨーグルトは、牛乳などの乳に乳酸菌酵母を混ぜて発酵させて作った発酵食品であり、ヨーグルトに相当する食品は世界各国に存在し、それぞれの国で色々な名で呼ばれているようだが、欧米や日本でこの乳製品を指すのに用いられる「ヨーグルト」という言葉は、トルコ語でヨーグルトを意味する「ヨウルト(yoğurt)」に由来するものだそうだ。
ヨウルトは「攪拌すること」を意味する動詞yoğurmakの派生語で、トルコにおけるヨーグルトの製法を反映しているという。この名称が広まったのは、ロシアの医学者イリヤ・メチニコブルガリア(当時はロシアの支配下だが、直前までオスマン帝国領)訪問の際に、現地の伝統食のヨーグルトを長寿の秘訣として、世界中に広めたからであり、ヨーグルトにたまる上澄み液は乳清、英語ではホエイ、またはホエー(whey)という。
又、FAO(国際連合食糧農業機関)とWHO(世界保健機関)によって1977(昭和52)年に定められたヨーグルトの厳密な定義によると、「ヨーグルトとは乳及び乳酸菌を原料とし、ブルガリア菌(ラクトバチルス デルブリュッキー 亜種 ブルガリクス)とサーモフィルス菌(ストレプトコックス サーモフィルス)が大量に存在し、その発酵作用で作られた物」と定められているそうだ(乳酸菌については参考※3:「社団法人全国はっ酵乳乳酸菌飲料協会」の学術情報>”乳酸菌”って、どんな菌?を参照されるとよい。)。
人の(ちょう、intestines)は食物がで溶かされた後、その中の栄養や水分を吸収する器官であり、末端は肛門であり、消化された食物は便となり、排便により体外へと排出される。

上掲の図は、「人の腸の構造」(1:食道 、2: 、3:十二指腸、 4:小腸、 5:盲腸、 6:虫垂、 7:大腸、 8:直腸、 9:肛門。Wikipediaより)である。
体外へ排出される便には、単なる栄養素が吸収された後のカスだけではなく、消化液(※4)、粘液粘膜などの消化器管から出てきたもの、古くなって腸壁から剥がれ落ちた細胞、不要なミネラル腸内細菌が含まれているそうだ。
腸内細菌とは、ヒトや動物の腸の内部に生息している細菌のことを言うが、人の腸内には一人当たり100種類以上、100兆個以上の腸内細菌が生息しているという。そして、体外へ排出される糞便のうち、約半分が腸内細菌またはその死骸であると言われている。
この分野に知識のない私など、糞便の殆どが、消化器官で消化しきれなかった食べ物のカスだろうと思っていたものだが、まず番組冒頭で、食べ物の消化し切れなかった残りカスは、口から摂取した食べ物の3分の1程度であるといって、上記で述べたようなことを話していた。
ヨーグルトに含まれている乳酸菌には整腸作用(腸内環境の改善)があり、一般に便秘解消や美肌につながると人気があることは私も知ってはいるが、当番組では、焼き物の里として知られる佐賀県有田町で昨年乳酸菌の働きを見る調査が行われ、「R−1乳酸菌」入りのヨーグルト(飲料タイプ)を1日1本(112グラム)、半年間、飲み続けた結果、参加した小中学生のインフルエンザの感染率が、周辺地域や佐賀県全体と比べて極めて低いことが分かったことを紹介。この「R-1乳酸菌」の働きを突きとめたのは、神奈川にある食品メーカーで、これまでに3500種類もの乳酸菌を探し出していて、およそ10年をかけてR-1乳酸菌の優れた働きを発見。このR-1乳酸菌は発酵の過程で「多糖体」と呼ばれる糖を含んだたんぱく質を大量に作りだす。この「多糖体」(糖質には単糖類、少糖類、多糖類があり、単糖類が多数結合したもの。を参照)が、体の中に入ると、免疫機能で重要な役割を果たすナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化させる。そのため、インフルエンザウィルスも撃退できたのはないかと考えられている・・・というのである。
ここで言っているR-1乳酸菌とは、正式には、ブルガリア菌の一種「1073R-1乳酸菌」のことで、もっと具体的に云えば明治ヨーグルトR-1のことを言っているのだろう( 2011-01-14付け明治乳業:プレスリリース参照)。
NK細胞とは、がん細胞(悪性腫瘍)を殺す免疫細胞(※5参照)のエース(ここ参照)だと言われているそうで、そうなら、がんに一番恐れを抱いているといわれる日本人にとっては、がんの免疫力が活性化出来るなどといわれれば、どうしても摂りたくなるよね〜。
それに、当番組によれば、去年、行われた調査では、ヨーグルトに含まれる乳酸菌の一種「ガゼリ菌SP株」には内臓脂肪低減効果があるので、メタボの改善にも良い他、乳酸菌の機能として、「LB81乳酸菌」には、肌の弾力やキメ密度など、皮膚機能の改善効果があること(※6参照)や、「ビフィズス菌BB536」などには花粉症の症状を緩和する効果が期待できる(※7参照)ことも紹介されているという。
ただ、内藤裕子アナは、「ヨーグルトはではないので、誰にでも必ず効くというわけではなく、乳酸菌との相性や周りの環境によっても効果は違う」・・・ことを一言付け加えていた。
それに対して、同番組にゲストとして招かれていたこの分野の専門家で、免疫系に対する食品の作用について研究を行っている日本大学の教授・上野川修一(※8参照)は、「乳酸菌は元々免疫力を高める性質があり、その中でもR-1乳酸菌は多糖体を外に出すので、それによって更に免疫力を高めたのでは・・・」と言っていた。
そして、内藤裕子アナから、潤いのある乾燥肌知らずの十和子肌で知られる元女優君島十和子が、ヨーグルトに不足している食物繊維を補うために、ヨーグルトにきな粉を入れて効果をアップし、毎朝欠かさず食べているといい、そのヨーグルトの作り方、他、最近話題のギリシャヨーグルト(※9参照)など、色々なヨーグルトを使ったレシピを紹介していた。
我が家は、家人が便秘気味であり、私ももともと腸の調子は余りよくない方。それに、夫婦とも年齢的にも肌が乾燥気味なので、番組を見て、早速、ヨーグルトにきな粉を入れたものを作って食べてみようかと言うことになり、翌日、近くのスーパーに買いに行くと、評判の良いヨーグルトやきな粉は、売り切れていたと云って、普及品の物を買ってきていた。最近は、テレビで、これが美味しいとか、これが健康や美容に良いとちょっと話題になると、誰もがワッと買いに行くので、近くのスーパーなどでは放送があった後直ぐに、店頭の商品が消えてしまう。テレビの人気番組などで健康や美容・料理などが話題になると必ず起こる現象だが、我が家も世間様同様だがね(^0^)。
日大の教授・上野川修一は、確か前にも、NHKの番組に出ていたのを見た記憶があり、調べてみたら、それは、約5年ほど前に、NHK総合TVで放送されていた漫才コンビ爆笑問題が、各分野の専門化のもとへ赴き、その専門分野と本質についてトークを繰り広げる「教養」をテーマとしたバラエティー番組爆笑問題のニッポンの教養(略タイトル:「爆問学問」。公式サイト※10のFILE014:「人間は考える腸である」2007年10月23日放送分参照)であった。
そのとき上野は「動物は管(くだ)である」といっていた。
前掲の「人の腸の構造」を見ても判るように、人の身体には、口から始まって、胃、小腸、大腸、肛門へと連なる「管」が一本通っている。その管と連なっている胃とか腸の内側は、口から摂ったものが通っている管の内部から見ると「外側」になる。
このような胃腸などの消化器管のほかにも気管血管など人間の身体は「管」で成り立っており、その点については、他の動物と変わりはない。
そんな「管」の中でも、人体の外部より摂取した食物を人体の内部へと吸収してくれる重要な働きをしてくれているのが、「腸」であるが、腸は体に必要な物は取り入れ、逆に有害な物は排泄するという善悪の判断をするのような働きをしており、これは、腸が、脳や脊髄からの指令がなくとも反射を起こさせる内在性神経系を持っている臓器であるからで、我々の先祖は、そのアメーバ原生的生物から進化して脊椎を獲得した時、頭蓋と腸の両方にそれぞれ別の感情を持つ脳を発達させたからだという。だから、腸は、「第二の脳」だと言われており、それほど大事な器官だということになるのだそうだ(※11参照)。
ただ、常に、外部から体内に入ってきたものに最初に接触し、その影響を受けやすいところでもあるし、又、食べ物などだけではなく、ストレスなどによる精神による影響も大きいのだという。
ネットで色々検索していると、毎週月曜日に朝日新聞に掲載される「朝日俳壇」の選者やNHKの「俳句王国」の主宰などで活躍していた事もある国文学者・俳人の故・川崎展宏の代表句の中に以下のようなものがあった。
「人間は管(くだ)より成れる日短(ひみじか)」  
そこには、この句(※12参照)の説明はないが、川崎は、上野が言っているような“人間の体は「管」で成り立っていることを実感していたのだろうか?
生物進化の歴史を溯れば、今この地球上には、多くの人種がいるが、元を辿れ、アフリカ人であり、さらに溯れば猿類と、どんどん溯ると菌類(バクテリア)にたどり着く。菌類−藻類−魚類−両性類−爬虫類−ほ乳類−霊長類−人類と約40億年もの時をかけて大きく変異してきた(地球史年表、又、参考の※13、※14参照)。
私達の体には無数の細菌が住み着いているが、その中でも腸内には最も多くの細菌が住んでいることは先にも述べたが、これら腸内細菌などの菌は、“地球の生命誕生の時”の生き物であり、私達人類は、地球の歴史から見れば、まだほんの一瞬の時を生きているだけの生き物だともいえるだろう。だから、川崎は、管(くだ)より成れる・・・人間は「日短(ひみじか)」と読んだのかも知れない・・・。
人の免疫細胞の60%は腸管に集中して、腸管免疫系を支えており、腸がうまく働くと免疫力も高まる。つまり、腸は免疫の司令塔といえる存在なのだ。この「腸」には数100種の腸内細菌が絶妙なバランスでひしめき合い、病原菌病原体も参照)やウィルスなどの異物の侵入を防ぐ極めて精密な免疫システムを作り上げているそうだ。
腸内細菌には身体に良い働きをする善玉菌、身体に悪い物質を作る悪玉菌が熾烈な勢力争いをしているが、どちらつかずの日和見菌もおり、この菌は、その時々の腸内の状況に応じて、勢いのある方に味方する性質を持っており、数の上では一番多くいるのだとか・・。そして、この腸内細菌全部の量はほぼ決まっているので、善玉菌がふえると悪玉菌が減ることになるので、善玉菌を増やして日和見菌を味方につけないといけないね〜。ただ、善玉菌が悪玉菌を駆逐してくれた方が健康には良いと思うのだが、必ずしもそうともいえないらしい。
それは、悪玉菌の中にも摂取した食物を腐敗させたり分解させたりする役立つ働きをしている菌もあるらしく、又、腸内の善玉菌は悪玉菌を餌にして生きているが、悪玉菌が消滅してしまえば善玉菌も生きていけないので、見方によっては悪玉菌も必要不可欠な存在であり、要は、腸内細菌が、バランスよくいることで健康が保たれていることになるということのようだ。
逆に、偏った食事や、運動不足、それに老化や 精神的ストレスなどでバランスが崩れると、悪玉菌が優勢になり便秘・下痢・血液の汚れ、免疫力の低下などが起こることになる。つまり、共生と寛容で成り立つている世界なのだそうだ。これは、人間の世界でも見習うべきことだろうね。
免疫とは、人の健康を守ってくれる働きで、自然治癒力という体の防御システムのひとつであり、この自然治癒力を高めるために、乳酸菌に代表される善玉菌を食品から摂取することで、消化器系のバランスを改善し、病気の発生を未然に抑えようと考えられるようになった。そのような人体に良い影響を与える微生物また、それらを含む製品、食品をプロバイオティクス(Probiotics)と呼んでいる。
ヨーグルトの乳酸菌の多くは、実は胃酸などで死んでしまう。それでも腸の中の乳酸菌と同じ種類のもののうち、いくらかは生きたまま腸に届き、比較的長い間そこで活躍してくれるものもいる。ビフィズス菌などの「定住菌種」と呼ばれるものがそうだ。乳酸菌などの善玉菌は個々の人によって生まれたときから持つ「固有種」しか定着しないため、それ以外は腸内定着することができず、便となって排出されてしまうが、その代謝物などがゆっくりと通過する間に酸を作り出し、酸性に弱いウェルシュ菌大腸菌などの悪玉菌をおさえ、腸内ビフィズス菌などの善玉菌が活躍しやすいように手助けするという整腸作用をもつているのだそうだ。
乳酸菌といえば、直ぐに、この ヨーグルトのような発酵乳製品だと思われがちだが(勿論、 発酵乳製品は代表的な乳酸菌食品です)、他にも、植物性乳酸菌でできるぬか漬け・納豆・味噌など日本食の乳酸菌も酸に強く腸まで届くプロバイオティクス食品であることを知っておこう。
兎に角、臭いウンチやおなら、便秘や下痢は、腸内細菌のバランスが乱れているサイン。善玉菌は自分の持っている菌しか増えないが、外から補充していれば、その間だけでも悪玉菌は減るので短期的にみれば効果はある。ただ、先にも言ったように乳酸菌などの善玉菌はたくさんの種類があり、人それぞれの「固有種」しか生き残れない、また、せっかく食べても、腸まで行き着く前に胃酸などでほとんどが死滅し、わずかしか、腸までたどり着かないなどもあり、時間をかけて時分に合った乳酸菌を色々試しなが毎日根気よく続けなければいけないようだね。
それと、これらを外部から補充をすることも良いのだが、何よりも先ず、偏った食事のとり方を止めて、肉食を減らし、繊維質の多い穀物野菜などを多く摂るように努力することや、運動不足、それに、ストレスをなくすように努めることが肝要だろうね。

(冒頭の画像は、日本で最初のプレーンヨーグルト「明治ブルガリアヨーグルト」。Wikipediaより)
参考:
※1:NHK あさイチ
http://www.nhk.or.jp/asaichi/
※2:meiji-LG21
http://catalog-p.meiji.co.jp/products/search/index.html?key=LG21&x=23&y=4
※3:社団法人全国はっ酵乳乳酸菌飲料協会
http://www.nyusankin.or.jp/index.html
※4:消化液 | 学習百科事典 | 学研キッズネット
http://kids.gakken.co.jp/jiten/4/40003490.html
※5:免疫細胞 とは - コトバンク
http://kotobank.jp/word/%E5%85%8D%E7%96%AB%E7%B4%B0%E8%83%9E
※6:LB81乳酸菌を使用したヨーグルトの皮膚機能改善効果に関する検証
http://www.meiji.co.jp/corporate/r_d/report/pdf/2_02.pdf#search='LB81乳酸菌'
※7:花粉症緩和作用 - ビフィズス菌研究所
http://bb536.jp/frontline/index-06.html
※8:食品生命機能学研究室紹介 - 日本大学
http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~kinou/info.html
※9:ギリシャヨーグルト - GREEK YOGURT LIFE.
http://greekyogurt.jp/
※10:NHK:爆問学問公式サイト
http://www.nhk.or.jp/bakumon/
※11:腸の不思議な話
http://www.nyu-sankin.net/intestinal/
※12:俳句俳話ノート
http://nobu-haiku.cocolog-nifty.com/haiwanoto/
※13:人類歴史年表:地球と生命の歴史
http://www.eonet.ne.jp/~libell/tikyuu.html
※14:生命誕生
http://contest.thinkquest.jp/tqj1998/10098/noframe/2.html
腸内環境研究会
http://www.popuri.info/seityou/index.html
明治ブルガリアヨーグルト倶楽部|株式会社 明治
http://www.meijibulgariayogurt.com/
腸内細菌のあれこれ
http://www.seiwa-bussan.co.jp/chonaisaikin.htm
healthクリック: 腸内ビフィズス菌応援団!ヨーグルト
http://www.health.ne.jp/library/3000/w3000447.html
ヨーグルトは脳に効く:心と身体の謎/不安や心的苦痛に苛まれる現代人 への朗報
http://adhocrat.net/adhocblog/2011/10/post-968.html
ヨーグルト - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%88
日本記念日協会
http://www.kinenbi.gr.jp/

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