今日・9月の第3日曜日は国民の祝日「敬老の日」である。
既に、この日のことは、敬老の日、敬老の日(Part2)として、このブログで2度も採りあげているのでそこを見てください。
今日、何を「テーマー」に書こうかと、日本記念日協会の記念日を見て見ると、「グランド・ジェネレーションズ デー」というのがあった。
記念日の由来には、“若々しく年齢を重ね、豊かな知識と経験を持ち、第二の人生をさまざまなライフスタイルで楽しんでいるGRAND GENERATION(G.G)世代。その世代にエールを送り、より輝きを増す日にと、千葉県千葉市に本社を置きイオンなどのショッピングセンターを全国展開するイオンリテール株式会社(英: ÆON RETAIL Co., Ltd.)が制定。日付は「敬老の日」を尊重して。 ”とあった。
グランドジェネレーション(GRAND GENERATION)。略すと、「グラジェネ」や「G,G」。
ジェネレーション【generation】は、世代。また、同世代に属する人々を言う。又、グランド【grand】という言葉には、壮大な、 雄大な、 印象的な;壮麗な、 豪壮な、みごとな、それに、最高位の・・といった意味もあることから、「最も偉大なる世代」といった意味になる。
イオングループが提唱している呼称だが、この呼び名を考えたのは、イオンではなく、放送作家であり、脚本家として第81回アカデミー賞外国語映画賞 、および第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品である映画「おくりびと」(2008年公開、滝田洋二郎監督)の脚本を担当したことでも知られている小山薫堂氏だそうである。
小山氏は昨年、音楽プロデューサーの松任谷正隆氏の還暦パーティーに携わった際に、松任谷氏を見て「この人に『シニア』という言葉は似合わない」と感じたとのこと。そこで、センスがあり、知識や経験も豊富で、財産の蓄えもそれなりにあるパワフルな団塊世代に対して新たな呼称を考えてみたくなった氏は、「グランド」という表現を思い付いたとのことである。
そして、小山氏が「高齢化社会の到来を憂うばかりではなく、その世代の消費を促すアイデアがこの国には必要だと思う」とも論じると、早速この考え方に賛同したのがイオンで、同社では、今後増加が見込まれるグランド・ジェネレーションをターゲットにした、商品・売場作り、SC、サービスという4つの切り口から、この層の支持・獲得に取り組んでいるようだ(※1、※2の 『グラジェネ』っていう言葉の意味、知っていますか?を参照)。
そういえば、今の時代の60代以上の人は昔と比べて元気である。昨・2011年3月、元ドリフターズの加藤茶が68歳にして、自分の長女(20歳)とほぼ同年代である23歳の一般人女性と再婚したことが報じられ世間を賑わせた。この加藤の姿は、60代以上の世代でもまだまだ人生に可能性があるということを世間に示したといえるだろう。
シニアのことについても、これまでに、シニアの日、シニアーズディと2度も、書いていので又同じようなことを書くのに抵抗は感じるのだが、今の時代、日本の消費を論じるとき、これらの高年齢者層、特にシニアと呼ばれる層について論じなければやってゆけない状況になって来ているのであえて、又書くことにした。
前に書いた「シニアーズディ 」では、40代後半から50代後半を「シニア」に位置づけているようだったが、実際には、何歳ぐらいを「シニア」と呼ぶか?・・・など、「シニア」に対する考え方は、人によって、かなりの違いがある。
シニア【Senior】を辞書で調べると「年長者」「上級生」「上級者」という意味があるが、一般的には「ジュニア(Junior)」の対義語として使われることが多く、特定の年齢層を意味している訳ではない。
ただ、サラリーマンでいえば、定年で第一線を退いた年代、主婦でいえば子育てを終わった人々などをさしていることが多い。つまり、会社などの仕事や子育てに一つのピリオドを打ち、それまでの経験や知恵を生かして第二の人生、新しいライフスタイル(※3)を目指す人たちのことを「シニア」と呼んでいるようだ。
Yahooの意識調査(実施期間:2007年7月2日〜2007年7月13日)「何歳からがシニア?」といったアンケートの結果でも、60歳以上を「シニア」と答えた人が76%にもなっており、これは退職や年金などの関係から、60歳以上を区切りとした人が多いからのようだが、確かにその面もあるだろうが、現代のような健康で長生きしている人も多い長寿社会では、私なども、60代の人はシニア世代とみてもよい時代になっているのではないかと思っている。
実際に、私など70歳を過ぎて、数年後には国による後期高齢者医療制度の対象となる年代になっても、メタポ検診では、中性脂肪が多い、血圧が高い等々、色々医者から注意はされ、血圧を抑える薬などは飲んでいるものの、早朝に1時間程度の早足での散歩もしているし、自分から病気だと言って医者にかかることは殆どなく、表面的にはいたって元気であり、他の人達からも、若く見えるといわれているので、自分でもその気になっている。
マーケット(Market)の世界においては、国内市場がどんどん縮小する中、これらシニアマーケットを如何に捉えることができるかが、最重要課題であることに相違はないだろう。
しかも、急速な少子・高齢化の進行により、年少や老年人口を養う能力(生産年齢人口の減少)の限界に達してくると、年金・医療・福祉など財政面だけでなく日本の社会における労働力不足は日本経済にも影響するなど様々な問題が生じてくることから、これら豊かな経験を積み重ねてきた人たちを「知的生産者」として、その能力を発揮してもらえる社会にする必要もあり、政府は、?65歳までの雇用の確保、?中高年の再就職の促進、?多様な就業機会の確保を内容とする改正高年齢者雇用安定法を2004(平成16)年6月5日に成立させ、同年12月1日から施行(高年齢者の安定した雇用の確保等を図るため措置については平成18年4月1日から施行)している(※4)。
1960年代のアイビールックや、'70年代のアンノン族、'80年代のニューファミリーを形成してきたのも、又、インターネットによる株取引やパソコン、デジカメといったデジタル家電人気を牽引してきたのもこの世代である。
いわば、高度成長期がむしゃらに働きながらも、自らの人生を楽しみ、より積極的に生きてきたアクティブな人たちであり、こういった人々がこれからの日本の社会を牽引していくことになるだろうことは、前にも「シニアーズディ 」の中で書いる。
このようなシニア世代を新しく「グランド・ジェネレーション」と位置付け、その世代をターゲットに商品展開を行うとしてイオンが記者会見を開いたとき、会見でイオンリテール代表取締役社長の村井正平氏は、「シニアとくくられることに抵抗を覚える方もいる。そういったことを考慮して、弊社では一貫してシニアという言葉を使わず"グランド・ジェネレーション"という言葉を使うことにした」と説明しているが、この年代の人達は健康で活動的であり、まだまだ働ける元気な状態にあり、還暦を迎える年代になったからといって、昔のように「高齢者」と呼ばれることを望んではいないのは確かだろう。
9月17日の今日を「グランド・ジェネレーションズ デー」としているのは、「敬老の日」を尊重してのもの。
9月15日の朝日新聞朝刊の経済蘭のコラムに、「敬老 自分にお疲れ様」のタイトルで、百貨店や通販等の敬老の日に向けた商戦が変わってきたことが掲載されていた。
つまり、かって、百貨店や通販等は、高齢者に贈り物をする若い人をターゲットにしていた。しかし、今はお金があり流行に敏感な高齢者が「自分買い」をする動きが目立っているという。
大丸心斎橋(大阪市)のバッグ売り場に並ぶ商品は、若々しい感じの青やオレンジ、えんじ色など多彩。軽量で、旅行など趣味の活発なシニアがターゲットになっている。
「プレゼントで買う人が中心だが、自分用に買っているお客さんが増えている」(売り場担当者)という。近鉄阿部野店(同市)でもパープルの眼鏡やオレンジ色のバッグなどを展開。通販大手ニッセン(京都市)は、平均70歳の女性15人がモデルのファッションショーを敬老の日に近い日に開き商品をアピールすると言う。顧客の中心は、30歳〜40歳だったが、昨年春、60歳以上の女性が対象のカタログを創刊。「敬老の日をきっかけにシニアの注目を集めたい」といっているそうだ。
千趣会(大阪市)も角川マガジンズと共同で会社を設立し、角川発行のシニア向け雑誌の読者を対象に通販事業を展開。昨年度のこの事業の売上は前年比で約65%伸びたと言う。
総務省によると、昨年10月1日時点で65歳以上の高齢者の比率は23,3%まで上昇(※5)。第一生命経済研究所(東京)の試算では60歳以上の個人消費は2011年に100兆円を突破し、国内の消費全体の44%を占めると見られるという(※6)。
若い世帯は、教育費の負担や、住宅ローンの返済を抱え、財布の紐が硬め。流通業界はこれを痛感し、流行に敏感で趣味にも積極的な高齢者をターゲットにしている。敬老の日であっても、」やはり狙いは、若い人ではなく高齢者となっているのだと言う。
今、日本の65歳以上の高齢者数は、2010 年時点で2,948 万人と世界第4番目の人数であり、高齢者の数があまりに多くなっている。
小子・高齢化が進む中、シニア層をターゲットとしたビジネスが有望視されていることについては、これまでも多くの企業の殆どが承知しており、同 市場を狙ったビジネス戦略が展開されてきたわけであるが、その多くは必ずしも成功を収めているとはいえなかったのではないか。それは、イオンも同様であったと思う。
だが、いよいよ、日本の消費を論じるとき、これらの年代層をターゲットにしなければやってゆけない状況になって来ているのである。
ただ、シニア層を単に「アクティブ」とだけ捉えたら、マーケティングを誤る。「元気さ」と「行動的」という2つのキーワードが当てはまるという理由で、「アクティブ・シニア」という言葉で呼ばれるようになり、さらにそれを、「グラジェネ」に発展してきた。
小山氏が、シニアから「呼び方を少し変えるだけで、新しいマーケット(市場)が生まれてくるような気がするから不思議だ」とも語っているように、マーケティング戦略上、新しいターゲットには、旧来のイメージを超えた明確な性格付けをし、それに適したふさわしいネーミングを付けた方が、新しい商品開発などの革新も進むだろう。
小山氏の提案を受けて、早速イオンが、今後増加が見込まれる高齢者層をシニアとは呼ばず「グランド・ジェネレーション」と位置づけての商品開発をしようと言うのは流石であると思う。
私は、かって、イオンの前身ジャスコ時代に、人事部長をしていた小嶋千鶴子さん(前イオン会長=創業者の岡田卓也の実姉)が、新しいことを始めるときには儀式が必要だ。それを起爆剤として、目標にひたむきに取り組むのだ。・・と言っていたのを思い出す。
この小嶋さんと言う方は本当に立派な方で、ジャスコの前身岡田屋時代、岡田屋の6代目当主惣一郎が逝去後長男の岡田卓也が幼少だったため、卓也の姉千鶴子らが後見人となって長男卓也が成長するまでの店を支えてきた。
そして、弟の卓也には帝王学を学ばせ、企業の成長は、人材にあるとして、何十年先を見据えての将来の幹部候補を育てることに全精力を傾けてきた人だ。
ジャスコ発足当時、流通業界では、「教育のジャスコ」、「小嶋さんあってのジャスコ」とまで言われていた。
そして、7代目当主となった岡田卓也氏は単なる一地方の呉服屋にすぎなかった岡田屋を国内最大規模の流通企業であるイオングループに発展させて事業を拡大させてきたが、今イオンが、日本の小売業のトップ企業にまで成長しているのは、かって、ジャスコの人事部長として小嶋さんが育成をして来た人たちが育ち、今のイオンをささえているからだろう。
1969(昭和44)年、三重県を中心とする岡田屋は、兵庫県のフタギ、大阪のシロとの3社共同出資で共同仕入機構「ジャスコ株式会社」を設立。その翌1970年3月第1次合併。岡田屋がフタギ等を合併し、翌4月従業員への新社名公募等により「日本ユナイテッド・ストアーズ株式会社(Japan United Stores Company、略してJUSCO)」が選ばれ、その通称のジャスコ(株)に社名変更。大阪に本社が設立された。
1972年に第2次合併により、京阪ジャスコ(株)(旧(株)シロ)等を合併。そして、1989年(平成元年)9月 - グループ名称を「ジャスコグループ」から「イオングループ」に変更。2001年8月21日「ジャスコ株式会社」は、「イオン株式会社」へと社名を変更した。
地方の中堅スーパーの三者合併によりジャスコが設立された当時、まだ、流通業界では、ダイエーやイトーヨーカ堂、西友に続いて4位の地位であった。
新会社JUSCOの名前には、日本の地方の弱小スーパーがジャスコと一緒に手を組んで、連邦制経営の下、日本一の流通業に育っていこうとの願いがこめられていた。
そのために、旧ジャスコ株式会社設立時に基本理念となる社是「商業を通じて地域社会に奉仕しよう」を制定すると同時に、ジャスコの信条とジャスコの誓いが発表された。また、1979年(昭和54年)1月には「ジャスコの憲章」を制定した。これはジャスコの連邦経営の理念を明らかにし、連邦各経営者の初志貫徹と連携の強化を目的としたもであった)。
そしてこれらの理念を徹底させるための仕組みを作り、徹底的に指導をして来た。又、ジャスコが5年後の姿を描いた基本政策、それを落とし込んだ年度政策を発表すると、翼下の各事業部、関係会社もそれを下に具体的な政策を立案し、それを所属の部署、店舗グループごとの実践的な政策と戦略へと落とし込ませ、徹底して、その実現に邁進させるように指導をしていた。
曙けぼのは いまさし染めて 明けていく 緑の山河
ひらけていく 世紀を目指し つどうもの
ジャスコ ジャスコ ジャスコ ジャスコ
繁栄は ジャスコの願い
これは、旧ジャスコ株式会社の社歌「人間の園」1番の歌詞である。
作詞は現東京都知事である石原慎太郎、作曲は、神津善行である。相当な金をかけたであろうが、なかなかいい曲であった。
グループ内の結束を固め、一丸になって目標に向かって前進する。関西での基盤が固まると、本格的に、イトーヨーカ堂などが本拠としている関東・東北地方への出店を強化するため、大阪から本社を東京へ移した(1983年)。1970年ジャスコ設立から13年後のことである。これは、岡田屋創業当時からのユニークな家訓「大黒柱に車を付けよ」に従ってのもの。この古くからの家訓は、お客様の変化に合わせて店舗を移せ。ひいては、既成概念に捉われることなく環境変化に対応せよということを物語っている(※7参照)。
常にお客様と共に歩み続けてきたジャスコ30 年の歩みのなかでのイオンへの社名変更。これは21世紀に向けた新生イオングループの革新への挑戦でもあった。
「イオン (ÆON)」とは、古典ギリシア語 αἰών(aiōn、アイオーン)に由来するラテン語で、「永遠」を意味している。
現在のスーパー業界はセブン&アイグループとイオングループの2強体制となっている。しかし、欧米先進国において、小売業は巨大な産業であり、今世界最大の小売業は西友ストアに資本出資をしているアメリカのウォルマートであるが、ウォルマートは現在売上 30 兆円以上(2011年:売上高 連結:4189億5200万ドル)である。それに対して、日本のトップ企業であるセブン&アイやイオングループはせいぜい5兆円程度。世界の中では、16位から18位であり、「グローバル化」し、外国企業も自由に日本へ進出できるようになった今、日本企業も今の倍以上の売上高にはもっていかなないと、そのうち、外国の企業に総て飲み込まれてしまうことにもなりかねない(※8参照)。
日本国内の内需が減速しているなか、イオンは、そうならないために世界のイオンを目指している。
少し、横道にそれてしまったが、テーマーのシニア層の話に戻ろう。
先にも書いたように、日本は世界に類のない高齢化社会となっており、数字上、高齢者の消費支出が、毎年平均2.7%増のペースで拡大を続けていて、日本の成長分野にみえるかもしれないが、現実問題として、勤労期間を終えて、年金生活の期間を迎えた高齢世帯は、1世帯当たりの所得水準が大きく減少し、節約志向が強まるだろう。
さらに、高齢期になると、先行きの収入が増えていく見通しがなくなり、医療・介護費用を支払っていく備えが心配だという意識も高まる。
核家族化した現代においては、子どもが親の介護をしようとしないし、又、多くの親は、子どもには世話をかけずに自分の老後は自分達で何とかしたいと考えている。
そのために、年をとれば有料の老人ホームへでも入ろうと思っている人が多いだろうが、そうすると、1人3〜4000万円の金が必要になる。夫婦ならその倍近い金が必要となり、それを用意できる人は少ないのではないか。又、程ほどのお金はあっても、自分に合った適当なホームへはなかなか入居が困難なようだ。
そのような時、孤立化した年よりはどうすればよいのか・・・。高齢者の誰もが一番不安に思っていることは、このことだろう。
子ども達が親の面倒を見、年寄りが働く息子夫婦の為に孫たちの世話をする。三世代が一つ屋根の下で生活を送っていた戦後のころまでは、貧乏ながら、若い夫婦も大きな住宅ローンに苦しめられることもなく、可愛い子供たちは爺さん婆さんに預けて安心して働けた。年老いた老人も介護の心配などもせず明るく生きられたものだった。
今日本は、小子・高齢化で、何か高齢者が増えることが大きな問題のようにマスコミなどでとりあげられているが、最大の問題は、少子化と、核家族化による家族の断絶が問題なのだ。
高齢者は若年層より、保有金融資産が多いといわれるが、不安な将来を考えれば少しでも貯蓄を増やしておきたいが、今の低金利ではそうも行かない。保有金融資産の中には株価に連動する資産の占める割合が高いのもそのためである。
それがゆえに、景気が上向き、株価が上昇し、金融資産が増加すると消費マインドは高まるが、逆の場合は消費を抑えざるえなくなるだろう。
このようなことから、景気や株価動向は、高齢者の消費マインドに大きく影響するだろうし、本当に、高齢者が消費ブームを生み出すかどうかは、高齢者の将来への不安をいかにして取り除いてゆけるか・・・。制度面での政府の取り組みが、大きく影響するだろうが、今政治家が行なおうとしていることは、医療費や年金問題解決のために、医療費の負担増や年金の引き下げ、消費税のアップと高齢者の不安を煽ることばかりではないだろうか。
老後を安心して過ごす為に、苦労して蓄えた貯蓄を、生活に充当するために少しずつ減ってゆくのをみている世代に、消費マインドを起させる施策はなかなか難しいものだろうね〜。
何暗い気分になってきた。今日は敬老の日。シルバー。
チューリップの歌銀の指環(財津和夫作詞・作曲)でも聞いて終わろう。
銀の指環(2008)/チューリップ - YouTube
(冒頭の画像は、血圧手帳のの表紙より)
参考:
※1:NEWSポストセブン:小山薫堂 アクティブシニア層の新呼称は「グランド・ジェネレーション」
http://www.news-postseven.com/archives/20120331_98633.html
※2:シニア市場マーケティング
http://senior-market.info/
※4:ライフスタイル とは - コトバンク
http://kotobank.jp/word/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB
※4:平成16年改正高年齢者雇用安定法のお知らせ|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/anteikyoku/kourei2/
※5:第1節 高齢化の状況|平成24年版高齢社会白書(概要版) - 内閣府
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2012/gaiyou/s1_1_1.html
※6:Economic Indicators 定例経済指標レポート - 第一生命保険:100兆円の高齢者消費の行方(Adobe PDF)
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/kuma/pdf/k_1112d.pdf#search='Economic%20Indicators%20定例経済指標レポート%20100兆円の高齢者消費の行方'
※7:創業時からの家訓「大黒柱に車を付けよ」「下げにもうけよ、上げでもうけるな」
http://www.zeroemission.co.jp/B-LIFE/SFC/speech04/sp0406.pdf#search='大黒柱に車をつけよ'
※8:グローバル小売ランキング 2011|コンシューマービジネス
http://www.tohmatsu.com/view/ja_JP/jp/industries/cb/f78cdc56b2bcd210VgnVCM3000001c56f00aRCRD.htm
60歳からの年金受給スタイル
http://www.remus.dti.ne.jp/~laputa/nenkin/60_style/60_style_1.html
第一生命経済研究所
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/guide/guide.html
内閣府:政策統括官:共生社会政策担当「高齢社会対策」
http://www8.cao.go.jp/kourei/index.html
グランドジェネレーションコレクション| イオンのネットショッピングhttp://www.aeonshop.com/contents/ggc/index.html
銀の指環 チューリップ 歌詞情報 - goo 音楽
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND1647/index.html
日本記念日協会
http://www.kinenbi.gr.jp/index2.html
既に、この日のことは、敬老の日、敬老の日(Part2)として、このブログで2度も採りあげているのでそこを見てください。
今日、何を「テーマー」に書こうかと、日本記念日協会の記念日を見て見ると、「グランド・ジェネレーションズ デー」というのがあった。
記念日の由来には、“若々しく年齢を重ね、豊かな知識と経験を持ち、第二の人生をさまざまなライフスタイルで楽しんでいるGRAND GENERATION(G.G)世代。その世代にエールを送り、より輝きを増す日にと、千葉県千葉市に本社を置きイオンなどのショッピングセンターを全国展開するイオンリテール株式会社(英: ÆON RETAIL Co., Ltd.)が制定。日付は「敬老の日」を尊重して。 ”とあった。
グランドジェネレーション(GRAND GENERATION)。略すと、「グラジェネ」や「G,G」。
ジェネレーション【generation】は、世代。また、同世代に属する人々を言う。又、グランド【grand】という言葉には、壮大な、 雄大な、 印象的な;壮麗な、 豪壮な、みごとな、それに、最高位の・・といった意味もあることから、「最も偉大なる世代」といった意味になる。
イオングループが提唱している呼称だが、この呼び名を考えたのは、イオンではなく、放送作家であり、脚本家として第81回アカデミー賞外国語映画賞 、および第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品である映画「おくりびと」(2008年公開、滝田洋二郎監督)の脚本を担当したことでも知られている小山薫堂氏だそうである。
小山氏は昨年、音楽プロデューサーの松任谷正隆氏の還暦パーティーに携わった際に、松任谷氏を見て「この人に『シニア』という言葉は似合わない」と感じたとのこと。そこで、センスがあり、知識や経験も豊富で、財産の蓄えもそれなりにあるパワフルな団塊世代に対して新たな呼称を考えてみたくなった氏は、「グランド」という表現を思い付いたとのことである。
そして、小山氏が「高齢化社会の到来を憂うばかりではなく、その世代の消費を促すアイデアがこの国には必要だと思う」とも論じると、早速この考え方に賛同したのがイオンで、同社では、今後増加が見込まれるグランド・ジェネレーションをターゲットにした、商品・売場作り、SC、サービスという4つの切り口から、この層の支持・獲得に取り組んでいるようだ(※1、※2の 『グラジェネ』っていう言葉の意味、知っていますか?を参照)。
そういえば、今の時代の60代以上の人は昔と比べて元気である。昨・2011年3月、元ドリフターズの加藤茶が68歳にして、自分の長女(20歳)とほぼ同年代である23歳の一般人女性と再婚したことが報じられ世間を賑わせた。この加藤の姿は、60代以上の世代でもまだまだ人生に可能性があるということを世間に示したといえるだろう。
シニアのことについても、これまでに、シニアの日、シニアーズディと2度も、書いていので又同じようなことを書くのに抵抗は感じるのだが、今の時代、日本の消費を論じるとき、これらの高年齢者層、特にシニアと呼ばれる層について論じなければやってゆけない状況になって来ているのであえて、又書くことにした。
前に書いた「シニアーズディ 」では、40代後半から50代後半を「シニア」に位置づけているようだったが、実際には、何歳ぐらいを「シニア」と呼ぶか?・・・など、「シニア」に対する考え方は、人によって、かなりの違いがある。
シニア【Senior】を辞書で調べると「年長者」「上級生」「上級者」という意味があるが、一般的には「ジュニア(Junior)」の対義語として使われることが多く、特定の年齢層を意味している訳ではない。
ただ、サラリーマンでいえば、定年で第一線を退いた年代、主婦でいえば子育てを終わった人々などをさしていることが多い。つまり、会社などの仕事や子育てに一つのピリオドを打ち、それまでの経験や知恵を生かして第二の人生、新しいライフスタイル(※3)を目指す人たちのことを「シニア」と呼んでいるようだ。
Yahooの意識調査(実施期間:2007年7月2日〜2007年7月13日)「何歳からがシニア?」といったアンケートの結果でも、60歳以上を「シニア」と答えた人が76%にもなっており、これは退職や年金などの関係から、60歳以上を区切りとした人が多いからのようだが、確かにその面もあるだろうが、現代のような健康で長生きしている人も多い長寿社会では、私なども、60代の人はシニア世代とみてもよい時代になっているのではないかと思っている。
実際に、私など70歳を過ぎて、数年後には国による後期高齢者医療制度の対象となる年代になっても、メタポ検診では、中性脂肪が多い、血圧が高い等々、色々医者から注意はされ、血圧を抑える薬などは飲んでいるものの、早朝に1時間程度の早足での散歩もしているし、自分から病気だと言って医者にかかることは殆どなく、表面的にはいたって元気であり、他の人達からも、若く見えるといわれているので、自分でもその気になっている。
マーケット(Market)の世界においては、国内市場がどんどん縮小する中、これらシニアマーケットを如何に捉えることができるかが、最重要課題であることに相違はないだろう。
しかも、急速な少子・高齢化の進行により、年少や老年人口を養う能力(生産年齢人口の減少)の限界に達してくると、年金・医療・福祉など財政面だけでなく日本の社会における労働力不足は日本経済にも影響するなど様々な問題が生じてくることから、これら豊かな経験を積み重ねてきた人たちを「知的生産者」として、その能力を発揮してもらえる社会にする必要もあり、政府は、?65歳までの雇用の確保、?中高年の再就職の促進、?多様な就業機会の確保を内容とする改正高年齢者雇用安定法を2004(平成16)年6月5日に成立させ、同年12月1日から施行(高年齢者の安定した雇用の確保等を図るため措置については平成18年4月1日から施行)している(※4)。
1960年代のアイビールックや、'70年代のアンノン族、'80年代のニューファミリーを形成してきたのも、又、インターネットによる株取引やパソコン、デジカメといったデジタル家電人気を牽引してきたのもこの世代である。
いわば、高度成長期がむしゃらに働きながらも、自らの人生を楽しみ、より積極的に生きてきたアクティブな人たちであり、こういった人々がこれからの日本の社会を牽引していくことになるだろうことは、前にも「シニアーズディ 」の中で書いる。
このようなシニア世代を新しく「グランド・ジェネレーション」と位置付け、その世代をターゲットに商品展開を行うとしてイオンが記者会見を開いたとき、会見でイオンリテール代表取締役社長の村井正平氏は、「シニアとくくられることに抵抗を覚える方もいる。そういったことを考慮して、弊社では一貫してシニアという言葉を使わず"グランド・ジェネレーション"という言葉を使うことにした」と説明しているが、この年代の人達は健康で活動的であり、まだまだ働ける元気な状態にあり、還暦を迎える年代になったからといって、昔のように「高齢者」と呼ばれることを望んではいないのは確かだろう。
9月17日の今日を「グランド・ジェネレーションズ デー」としているのは、「敬老の日」を尊重してのもの。
9月15日の朝日新聞朝刊の経済蘭のコラムに、「敬老 自分にお疲れ様」のタイトルで、百貨店や通販等の敬老の日に向けた商戦が変わってきたことが掲載されていた。
つまり、かって、百貨店や通販等は、高齢者に贈り物をする若い人をターゲットにしていた。しかし、今はお金があり流行に敏感な高齢者が「自分買い」をする動きが目立っているという。
大丸心斎橋(大阪市)のバッグ売り場に並ぶ商品は、若々しい感じの青やオレンジ、えんじ色など多彩。軽量で、旅行など趣味の活発なシニアがターゲットになっている。
「プレゼントで買う人が中心だが、自分用に買っているお客さんが増えている」(売り場担当者)という。近鉄阿部野店(同市)でもパープルの眼鏡やオレンジ色のバッグなどを展開。通販大手ニッセン(京都市)は、平均70歳の女性15人がモデルのファッションショーを敬老の日に近い日に開き商品をアピールすると言う。顧客の中心は、30歳〜40歳だったが、昨年春、60歳以上の女性が対象のカタログを創刊。「敬老の日をきっかけにシニアの注目を集めたい」といっているそうだ。
千趣会(大阪市)も角川マガジンズと共同で会社を設立し、角川発行のシニア向け雑誌の読者を対象に通販事業を展開。昨年度のこの事業の売上は前年比で約65%伸びたと言う。
総務省によると、昨年10月1日時点で65歳以上の高齢者の比率は23,3%まで上昇(※5)。第一生命経済研究所(東京)の試算では60歳以上の個人消費は2011年に100兆円を突破し、国内の消費全体の44%を占めると見られるという(※6)。
若い世帯は、教育費の負担や、住宅ローンの返済を抱え、財布の紐が硬め。流通業界はこれを痛感し、流行に敏感で趣味にも積極的な高齢者をターゲットにしている。敬老の日であっても、」やはり狙いは、若い人ではなく高齢者となっているのだと言う。
今、日本の65歳以上の高齢者数は、2010 年時点で2,948 万人と世界第4番目の人数であり、高齢者の数があまりに多くなっている。
小子・高齢化が進む中、シニア層をターゲットとしたビジネスが有望視されていることについては、これまでも多くの企業の殆どが承知しており、同 市場を狙ったビジネス戦略が展開されてきたわけであるが、その多くは必ずしも成功を収めているとはいえなかったのではないか。それは、イオンも同様であったと思う。
だが、いよいよ、日本の消費を論じるとき、これらの年代層をターゲットにしなければやってゆけない状況になって来ているのである。
ただ、シニア層を単に「アクティブ」とだけ捉えたら、マーケティングを誤る。「元気さ」と「行動的」という2つのキーワードが当てはまるという理由で、「アクティブ・シニア」という言葉で呼ばれるようになり、さらにそれを、「グラジェネ」に発展してきた。
小山氏が、シニアから「呼び方を少し変えるだけで、新しいマーケット(市場)が生まれてくるような気がするから不思議だ」とも語っているように、マーケティング戦略上、新しいターゲットには、旧来のイメージを超えた明確な性格付けをし、それに適したふさわしいネーミングを付けた方が、新しい商品開発などの革新も進むだろう。
小山氏の提案を受けて、早速イオンが、今後増加が見込まれる高齢者層をシニアとは呼ばず「グランド・ジェネレーション」と位置づけての商品開発をしようと言うのは流石であると思う。
私は、かって、イオンの前身ジャスコ時代に、人事部長をしていた小嶋千鶴子さん(前イオン会長=創業者の岡田卓也の実姉)が、新しいことを始めるときには儀式が必要だ。それを起爆剤として、目標にひたむきに取り組むのだ。・・と言っていたのを思い出す。
この小嶋さんと言う方は本当に立派な方で、ジャスコの前身岡田屋時代、岡田屋の6代目当主惣一郎が逝去後長男の岡田卓也が幼少だったため、卓也の姉千鶴子らが後見人となって長男卓也が成長するまでの店を支えてきた。
そして、弟の卓也には帝王学を学ばせ、企業の成長は、人材にあるとして、何十年先を見据えての将来の幹部候補を育てることに全精力を傾けてきた人だ。
ジャスコ発足当時、流通業界では、「教育のジャスコ」、「小嶋さんあってのジャスコ」とまで言われていた。
そして、7代目当主となった岡田卓也氏は単なる一地方の呉服屋にすぎなかった岡田屋を国内最大規模の流通企業であるイオングループに発展させて事業を拡大させてきたが、今イオンが、日本の小売業のトップ企業にまで成長しているのは、かって、ジャスコの人事部長として小嶋さんが育成をして来た人たちが育ち、今のイオンをささえているからだろう。
1969(昭和44)年、三重県を中心とする岡田屋は、兵庫県のフタギ、大阪のシロとの3社共同出資で共同仕入機構「ジャスコ株式会社」を設立。その翌1970年3月第1次合併。岡田屋がフタギ等を合併し、翌4月従業員への新社名公募等により「日本ユナイテッド・ストアーズ株式会社(Japan United Stores Company、略してJUSCO)」が選ばれ、その通称のジャスコ(株)に社名変更。大阪に本社が設立された。
1972年に第2次合併により、京阪ジャスコ(株)(旧(株)シロ)等を合併。そして、1989年(平成元年)9月 - グループ名称を「ジャスコグループ」から「イオングループ」に変更。2001年8月21日「ジャスコ株式会社」は、「イオン株式会社」へと社名を変更した。
地方の中堅スーパーの三者合併によりジャスコが設立された当時、まだ、流通業界では、ダイエーやイトーヨーカ堂、西友に続いて4位の地位であった。
新会社JUSCOの名前には、日本の地方の弱小スーパーがジャスコと一緒に手を組んで、連邦制経営の下、日本一の流通業に育っていこうとの願いがこめられていた。
そのために、旧ジャスコ株式会社設立時に基本理念となる社是「商業を通じて地域社会に奉仕しよう」を制定すると同時に、ジャスコの信条とジャスコの誓いが発表された。また、1979年(昭和54年)1月には「ジャスコの憲章」を制定した。これはジャスコの連邦経営の理念を明らかにし、連邦各経営者の初志貫徹と連携の強化を目的としたもであった)。
そしてこれらの理念を徹底させるための仕組みを作り、徹底的に指導をして来た。又、ジャスコが5年後の姿を描いた基本政策、それを落とし込んだ年度政策を発表すると、翼下の各事業部、関係会社もそれを下に具体的な政策を立案し、それを所属の部署、店舗グループごとの実践的な政策と戦略へと落とし込ませ、徹底して、その実現に邁進させるように指導をしていた。
曙けぼのは いまさし染めて 明けていく 緑の山河
ひらけていく 世紀を目指し つどうもの
ジャスコ ジャスコ ジャスコ ジャスコ
繁栄は ジャスコの願い
これは、旧ジャスコ株式会社の社歌「人間の園」1番の歌詞である。
作詞は現東京都知事である石原慎太郎、作曲は、神津善行である。相当な金をかけたであろうが、なかなかいい曲であった。
グループ内の結束を固め、一丸になって目標に向かって前進する。関西での基盤が固まると、本格的に、イトーヨーカ堂などが本拠としている関東・東北地方への出店を強化するため、大阪から本社を東京へ移した(1983年)。1970年ジャスコ設立から13年後のことである。これは、岡田屋創業当時からのユニークな家訓「大黒柱に車を付けよ」に従ってのもの。この古くからの家訓は、お客様の変化に合わせて店舗を移せ。ひいては、既成概念に捉われることなく環境変化に対応せよということを物語っている(※7参照)。
常にお客様と共に歩み続けてきたジャスコ30 年の歩みのなかでのイオンへの社名変更。これは21世紀に向けた新生イオングループの革新への挑戦でもあった。
「イオン (ÆON)」とは、古典ギリシア語 αἰών(aiōn、アイオーン)に由来するラテン語で、「永遠」を意味している。
現在のスーパー業界はセブン&アイグループとイオングループの2強体制となっている。しかし、欧米先進国において、小売業は巨大な産業であり、今世界最大の小売業は西友ストアに資本出資をしているアメリカのウォルマートであるが、ウォルマートは現在売上 30 兆円以上(2011年:売上高 連結:4189億5200万ドル)である。それに対して、日本のトップ企業であるセブン&アイやイオングループはせいぜい5兆円程度。世界の中では、16位から18位であり、「グローバル化」し、外国企業も自由に日本へ進出できるようになった今、日本企業も今の倍以上の売上高にはもっていかなないと、そのうち、外国の企業に総て飲み込まれてしまうことにもなりかねない(※8参照)。
日本国内の内需が減速しているなか、イオンは、そうならないために世界のイオンを目指している。
少し、横道にそれてしまったが、テーマーのシニア層の話に戻ろう。
先にも書いたように、日本は世界に類のない高齢化社会となっており、数字上、高齢者の消費支出が、毎年平均2.7%増のペースで拡大を続けていて、日本の成長分野にみえるかもしれないが、現実問題として、勤労期間を終えて、年金生活の期間を迎えた高齢世帯は、1世帯当たりの所得水準が大きく減少し、節約志向が強まるだろう。
さらに、高齢期になると、先行きの収入が増えていく見通しがなくなり、医療・介護費用を支払っていく備えが心配だという意識も高まる。
核家族化した現代においては、子どもが親の介護をしようとしないし、又、多くの親は、子どもには世話をかけずに自分の老後は自分達で何とかしたいと考えている。
そのために、年をとれば有料の老人ホームへでも入ろうと思っている人が多いだろうが、そうすると、1人3〜4000万円の金が必要になる。夫婦ならその倍近い金が必要となり、それを用意できる人は少ないのではないか。又、程ほどのお金はあっても、自分に合った適当なホームへはなかなか入居が困難なようだ。
そのような時、孤立化した年よりはどうすればよいのか・・・。高齢者の誰もが一番不安に思っていることは、このことだろう。
子ども達が親の面倒を見、年寄りが働く息子夫婦の為に孫たちの世話をする。三世代が一つ屋根の下で生活を送っていた戦後のころまでは、貧乏ながら、若い夫婦も大きな住宅ローンに苦しめられることもなく、可愛い子供たちは爺さん婆さんに預けて安心して働けた。年老いた老人も介護の心配などもせず明るく生きられたものだった。
今日本は、小子・高齢化で、何か高齢者が増えることが大きな問題のようにマスコミなどでとりあげられているが、最大の問題は、少子化と、核家族化による家族の断絶が問題なのだ。
高齢者は若年層より、保有金融資産が多いといわれるが、不安な将来を考えれば少しでも貯蓄を増やしておきたいが、今の低金利ではそうも行かない。保有金融資産の中には株価に連動する資産の占める割合が高いのもそのためである。
それがゆえに、景気が上向き、株価が上昇し、金融資産が増加すると消費マインドは高まるが、逆の場合は消費を抑えざるえなくなるだろう。
このようなことから、景気や株価動向は、高齢者の消費マインドに大きく影響するだろうし、本当に、高齢者が消費ブームを生み出すかどうかは、高齢者の将来への不安をいかにして取り除いてゆけるか・・・。制度面での政府の取り組みが、大きく影響するだろうが、今政治家が行なおうとしていることは、医療費や年金問題解決のために、医療費の負担増や年金の引き下げ、消費税のアップと高齢者の不安を煽ることばかりではないだろうか。
老後を安心して過ごす為に、苦労して蓄えた貯蓄を、生活に充当するために少しずつ減ってゆくのをみている世代に、消費マインドを起させる施策はなかなか難しいものだろうね〜。
何暗い気分になってきた。今日は敬老の日。シルバー。
チューリップの歌銀の指環(財津和夫作詞・作曲)でも聞いて終わろう。
銀の指環(2008)/チューリップ - YouTube
(冒頭の画像は、血圧手帳のの表紙より)
参考:
※1:NEWSポストセブン:小山薫堂 アクティブシニア層の新呼称は「グランド・ジェネレーション」
http://www.news-postseven.com/archives/20120331_98633.html
※2:シニア市場マーケティング
http://senior-market.info/
※4:ライフスタイル とは - コトバンク
http://kotobank.jp/word/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB
※4:平成16年改正高年齢者雇用安定法のお知らせ|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/anteikyoku/kourei2/
※5:第1節 高齢化の状況|平成24年版高齢社会白書(概要版) - 内閣府
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2012/gaiyou/s1_1_1.html
※6:Economic Indicators 定例経済指標レポート - 第一生命保険:100兆円の高齢者消費の行方(Adobe PDF)
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/kuma/pdf/k_1112d.pdf#search='Economic%20Indicators%20定例経済指標レポート%20100兆円の高齢者消費の行方'
※7:創業時からの家訓「大黒柱に車を付けよ」「下げにもうけよ、上げでもうけるな」
http://www.zeroemission.co.jp/B-LIFE/SFC/speech04/sp0406.pdf#search='大黒柱に車をつけよ'
※8:グローバル小売ランキング 2011|コンシューマービジネス
http://www.tohmatsu.com/view/ja_JP/jp/industries/cb/f78cdc56b2bcd210VgnVCM3000001c56f00aRCRD.htm
60歳からの年金受給スタイル
http://www.remus.dti.ne.jp/~laputa/nenkin/60_style/60_style_1.html
第一生命経済研究所
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/guide/guide.html
内閣府:政策統括官:共生社会政策担当「高齢社会対策」
http://www8.cao.go.jp/kourei/index.html
グランドジェネレーションコレクション| イオンのネットショッピングhttp://www.aeonshop.com/contents/ggc/index.html
銀の指環 チューリップ 歌詞情報 - goo 音楽
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND1647/index.html
日本記念日協会
http://www.kinenbi.gr.jp/index2.html